バッテリー上がりのJAF非会員料金|自分で直す手順と、呼ぶ前の確認点

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冬の朝、キーを回してもエンジンが動かない。出先なら、なおさら頭が真っ白になります。

安全の注意 救援車やケーブルがないとき、整備に自信がないときは、試さずにJAFや保険のロードサービスを呼んでください。ブースターケーブルの作業は、火花とバッテリー液に気をつける作業です。

先に結論:確認する3点

  1. 救援車とブースターケーブルがあり、手順を守れるなら、自分で試せます。直る保証はなく、かからないこともあります。
  2. 呼ぶなら、先に自分の自動車保険のロードサービスを確かめます。JAFのバッテリー上がりの作業は、会員なら無料、非会員は昼(8〜20時)21,700円・夜(20〜8時)25,630円です。
  3. ネット検索で見つけた業者には、表示額と請求額に差が出た相談が国民生活センターに寄せられています。作業の前に、総額を聞いてください。

費用の目安

JAFの料金表(2024年4月1日改定)の、一般道でのバッテリー上がり(応急始動作業)の税込額です。

呼ぶ先費用の目安先に確かめること
自分の保険のロードサービス契約で決まる付帯・回数・対象
JAF(会員)無料入会金2,000円・年会費4,000円。部品代などは実費
JAF(非会員)昼21,700円/夜25,630円部品・油脂・燃料代は実費
ネット検索の業者表示額と請求額の差の相談あり作業前に総額を聞く

JAFは、料金表の作業内容は一例だと書いています。

自分でできる方法:ジャンピングスタート

ジャンピングスタートは、赤と黒の2本のブースターケーブルで、ほかの車から電気を分けてもらう方法です。

先に、使えない組み合わせを。トラックは電圧が24Vと高く、救援車に使えません(JAF)。ハイブリッド車は車の構造上、ほかの車を救援できません(JAF)。救援車は12Vの車です(トヨタの取扱説明書)。車種で端子の位置も手順も違うので、迷ったら自分の車の取扱説明書が優先です。

自分で試すか、呼ぶかの判断バッテリー上がりと分かったあと、救援車とブースターケーブルがあり、手順を守れるかで分かれる。はいの場合は、自分でジャンピングスタートを試す。取扱説明書が優先。いいえ、または自信がない場合は、呼ぶ。自分の保険、JAF、ネット検索の業者の順に確かめ、ネット検索の業者は作業の前に総額を聞く。救援車にできないのは、トラックとハイブリッド車。バッテリー上がりと分かった救援車とケーブルがあり、手順を守れるかはいいいえ自分で試すジャンピングスタート取扱説明書が優先呼ぶ①自分の保険②JAF③ネット検索の業者作業前に総額を聞く救援車にできないのは、トラックとハイブリッド車
左は自分で試す道、右は呼ぶ道です。下の点線の枠は、救援車にできないものです。

手順

つなぐ順の向きは、JAFとトヨタのGR86の取扱説明書で同じです。

  1. ケーブルの被膜の傷、断線、クリップのぐらつきを見る
  2. 救援車を近くに止め、ボンネットを開けて、エンジンを止める。AT車はP、MT車はNにして、サイドブレーキをかける
  3. 赤を、上がった車の+端子につなぐ
  4. 赤のもう一方を、救援車の+端子につなぐ
  5. 黒を、救援車の-端子につなぐ
  6. 黒のもう一方を、上がった車のエンジンの金属部分につなぐ。バッテリーの-端子ではありません。トヨタの取扱説明書は、図に示す金属部(GR86は固定された未塗装の部分)としています
  7. 確実につながったことを確かめて、救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めに保つ。トヨタの取扱説明書(アクア・GR86)は約5分間としています
  8. 上がった車のスターターを回す
  9. かかったら、つないだ順の逆に外す

かかっても、バッテリーの寿命や発電機の不調で、また始動できなくなることがあります。JAFもトヨタも、早めの点検を勧めています。

守ること

トヨタの取扱説明書は、可燃性ガスへの引火のおそれなどから、次の警告を挙げています。主なものです。

  • バッテリーの近くで、火花・火気・喫煙を避ける
  • 指定された箇所以外に、ケーブルをつながない。+側と-側を接触させない
  • 保護メガネをつける。バッテリー液が付いたら、大量の水で洗って医師の診察を受ける
  • 車を押したり引いたりして始動させない(トヨタの取扱説明書)

ハイブリッド車・電気自動車の場合

救援を受けるハイブリッド車は、車種の取扱説明書に従います。トヨタのアクアには、ヒューズボックスのカバーを外して使う救援用端子があり、始動後はREADYインジケーターの点灯を確認します。点灯しないときは販売店へ、という案内です。この端子で、ほかの車を救援することはできません。

電気自動車は、起動用の補機バッテリーと走行用バッテリーが別です。補機バッテリーなら、JAFはジャンピング作業などで応急復旧が可能としています。バッテリーの状態によっては、応急復旧できない可能性もある、とも書いています。

高速道路で止まったとき

警察庁は、車内にとどまることも車の近くに立つことも大変危険だとして、ガードレールの外側などへの避難を求めています。通報は110番か、1キロごとの非常電話です。

それでも無理なら:呼ぶ先を順に確かめる

救援車がない、ケーブルがない、自信がない。そんなときは、試さずに呼びます。国民生活センターは、故障したらネット検索の前に、契約中の保険会社や代理店へ連絡するよう助言しています。

1. 自分の自動車保険のロードサービス

保険証券かアプリで、ロードサービスの有無と連絡先を見ます。

見るのは、バッテリー上がりを何回まで使えるかと、何が対象か。3社の公式のよくある質問を見ると、回数は3通りでした。保険期間中3回までの社、保険期間中2回が限度の社(2026年4月1日から保険の始期に関わらず適用)、始期によって扱いが変わる社です。あなたの回数は、あなたの保険会社で確かめてください。

2. JAF

料金は、費用の目安の表のとおりです。会員は24時間無料です。

現場で入会する場合は、注意が要ります。JAFの案内では、そのとき依頼した分は会員料金になりません。会員料金になるのは、次回の依頼からです。

12月の土日にJAFを呼んで、到着まで約1時間40分かかった例があります。公式の数字ではありません。

3. ネット検索で見つけた業者

検索の上のほうに出た業者に、すぐ電話する。焦っていれば、そうしたくなります。ただ、国民生活センターには、広告の料金とかけ離れた請求を受けたという相談が届いています。事業者名は公表されていません。

インターネットで依頼したロードサービスの相談は、パンク・バッテリー上がり・キー閉じ込みなどを含む件数です。2018年度の43件から、2019年度70・2020年度95・2021年度231・2022年度773件と増えました(2023年7月19日公表)。2022年度は前年度の約3.3倍で、契約した人は20歳代や学生が多いとされています。

インターネットで依頼したロードサービスの相談件数国民生活センターが公表した、インターネットで依頼したロードサービスの相談件数。パンク・バッテリー上がり・キー閉じ込みなどを含む。2018年度43件、2019年度70件、2020年度95件、2021年度231件、2022年度773件。棒の長さは件数に合わせた。2022年度は前年度の約3.3倍。相談件数の推移(年度別)2018年度43件2019年度70件2020年度95件2021年度231件2022年度773件棒の長さは件数に合わせています。
パンク・バッテリー上がり・キー閉じ込みなどを含む件数です。2022年度は前年度の約3.3倍です(2023年7月19日公表)。

国民生活センターの事例の、表示額と請求額です。4件とも、バッテリー上がりの事例です。2023年の事例は、業者がバッテリー上がりと診断しました。

公表広告・サイトの表示請求・見積
2023年基本料金3,480円約7万円(値引き後6万5,000円を支払った)
2024年バッテリー1,980円〜総額約5万円
2024年基本料金2,480円5万円超
2026年基本料金2,980円〜見積6万6,000円

2024年の1件目は、金額欄が空欄の書面にチェックを求められた事例です。2件目は、契約書面の交付がありませんでした。2026年の事例では、キャンセル料は3万5,000円だと言われ、キャンセルせず作業を受けました。あとで保険会社に問い合わせると、今回のようなケースは対象外と言われています。

これは、ネット検索で見つけた業者の相談です。JAFや保険のロードサービスを対象にした発表ではありません。

備えとしてのジャンプスターター

ジャンプスターターは、救援車がなくても始動を試せる、バッテリー型の道具です。メーカー公式ページの一例を見ます。

  • 出力はDC12Vで、2輪車・4輪車の12V専用です
  • ガソリン車は3,000ccまで、ディーゼル車は2,000ccまで
  • 使用温度範囲は−10〜+55℃、保存温度範囲は−20〜+60℃

ほかの製品は、数字が違うことがあります。自分の車の排気量とディーゼルかどうか、ハイブリッド車なら対応の有無を、買う前にメーカーに確かめてください。冬の朝の気温が使用温度範囲に収まるかも、見ておきたい点です。

この製品の電池は、リチウムイオン電池です。国民生活センターの注意は、モバイルバッテリーやスマートフォンなどの案内で、ジャンプスターターを名指ししたものではありません。それでも、充電端子が熱い・異臭がするときは使用をやめる、という注意は目安になります。製造・販売元や型式が分からない商品は買わない、という注意も同じです。

ジャンプスターターを買ったあとは、始動できた人もいます。一方で、大きさと重さから日常の携帯は難しく、家と車のどちらに置くか迷う例もあります。

例にしたセルスターのMJP-3000は、楽天市場のJoshin webの商品ページで、12,800円(楽天の商品ページの表示・2026年10月29日時点)です。仕様欄の数字は、メーカー公式ページと同じです。

楽天市場の商品リンクは広告(アフィリエイトリンク)です。

冬の前にやっておくこと

JAFの出動理由ページ(2025年度)によると、年末年始(2025年12月27日〜2026年1月5日)の一般道で、過放電バッテリーは42.48%でした。ゴールデンウィークは37.98%、お盆は29.27%です。いずれも、一般道の四輪・二輪の合計に占める割合で、件数の比較ではありません。

連休ごとの過放電バッテリーの割合2025年度のJAFの出動理由。一般道の四輪・二輪の合計に占める過放電バッテリーの割合。年末年始(2025年12月27日〜2026年1月5日)は42.48%、ゴールデンウィーク(2025年4月26日〜5月7日)は37.98%、お盆(2025年8月9日〜18日)は29.27%。棒の長さは割合に合わせた。件数の比較ではない。過放電バッテリーの割合(一般道)年末年始42.48%ゴールデンウィーク37.98%お盆29.27%割合の比較で、件数の比較ではありません。
2025年度の、一般道の四輪・二輪の合計に占める割合です。棒の長さは割合に合わせています。

JAFのページは、出動理由の1位「バッテリー上がり」を、「過放電バッテリー」と「破損/劣化バッテリー」の合計数としています。42.48%は、過放電バッテリーだけの割合です。JAFの情報サイトJAF Mateは、寒さが厳しくなる時期はバッテリーの性能が低下しやすく、エンジンがかからないトラブルが増加すると書いています。

  • 保険証券とJAFの会員証で、連絡先を手元に出しておく
  • バッテリーの寿命の目安を知っておく。JAF Mateは一般に2〜3年としています
  • 電圧を測れるなら見る。JAF Mateの目安は、エンジンONで13.2V以上・OFFで12.5V以上が正常、OFFで12.0V以下は交換時期が近いサインです

個人会員の入会金は2,000円、年会費は4,000円です。JAFの個人会員のページは、1年目を入会金と年会費で6,000円としています。非会員が1回呼ぶと、昼(8〜20時)の一般道で21,700円。1年目の費用の3倍を超えます。ただし、現場で入会しても、その日の依頼分は会員扱いになりません。

頼む前の確認点:断る基準

電話の前に、次の6点を見ます。

  • 保険証券に、ロードサービスはあるか。回数・対象・連絡先は
  • JAFの会員か。会員でなければ、昼21,700円・夜25,630円かかると分かっているか
  • 作業内容ごとの総額・緊急対応費・キャンセル料を、作業の前に聞いたか
  • 金額欄が空欄の書面に、チェックを入れていないか
  • 契約書面を、もらえるか
  • 納得できないときは、その場の支払いを断れるか

最後の点は、国民生活センターの助言です。後日納得した金額で支払う意思は示しつつ、その場の支払いは断る、という形です。困ったときの相談先は、消費生活センターなどにつながる188です。

まとめ

自分で試せるのは、救援車とブースターケーブルがあり、手順を守れるときです。かかったあとも、早めに点検を。

無理なら、先に自分の自動車保険のロードサービスを確かめます。JAFは会員が無料、非会員が昼21,700円・夜25,630円。ネット検索で見つけた業者には、作業の前に総額とキャンセル料を聞いてください。

確認した公式ページ

情報の確認日: 2026年10月28日(JAFの料金表・Q&A・出動理由、トヨタの取扱説明書、国民生活センター、警察庁、保険各社のよくある質問、メーカー公式ページをその日に確認)

公式ページの一覧(22件)
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